2010年 初冬

西丹沢

畦ヶ丸

2010/12/25

イスラエルやローマの暦に起源を持つ教会暦では、日没とともに日付が変わるという
2010年12月25日18時00分　降誕祭を終えた山北駅前のイルミネーション

私の職場で静かなブームになっているハイキング。私はこの小さな仲間にひそかに名前をつけることにした。
「7aハイキングクラブ」
クライミングの好きな人であれば７aというとフレンチグレードのことだと思うかもしれない。もちろんフレンチグレードではない。
“ななえー”と読ませる。私の職場のメンバーであれば７Aの意味はすぐにわかるからにやりとする。その“にやり”とするものと山に関連する“７a”をかけたのである。ということで少しばかりひねった名称だ。
さて、今回は大阪から転勤してきた小山君と狩野君の奥さんを新たに加え、野武さんと私の５人で西丹沢の畦ヶ丸を計画した。
ちなみに田部井君と鎌田君は休日出勤、妻は年末の家事と風邪のため欠席である。

12月25日（土）晴れ

通勤に利用している四街道駅５時４４分発の快速久里浜行きへ乗車。
品川駅着が６時４１分、２分の待ち合わせで６時４３分発沼津行きへ飛び乗る。国府津駅で御殿場線へ乗り換え集合場所の松田に到着したのは８時１２分だった。新松田駅前のバス停にはすでに全員が集まっていた。
このシーズンは登山客も少なくバスはすいていた。
９時２７分大滝橋到着。さっそく狩野君の奥さん（以降：狩野ママ）を先頭にして歩き出した。
冬晴れの寒い一日が始まった。
今年９月の集中豪雨で東海自然歩道の一部が崩壊したという掲示が西丹沢自然教室にあったが、すでに補修がなされており問題なく一軒屋避難小屋までたどり着くことができた。
道はステタロー沢沿いにしばらく進む。丸木橋にベルグラがあって緊張する箇所があった。この時期の低山は踏み跡を落ち葉が積もって厚く覆っており、トレイルを失いやすい。幾度かあらぬ方向へ進んでいく一行。その都度軌道修正しつつゆっくりと大滝峠上へ到着。狩野ママはスポーツウーマンらしくなかなかの健脚である。
歩きながら小山君と話をする。小山君は田部井君と一緒に名古屋支店にいたことがあり、その時に田部井君に誘われたのが山歩きのきっかけだという。その後、槍ヶ岳へ登ったり、ご夫婦でグリンデルワルトやネパールへトレッキングへ行ったこともあるという。
畦ヶ丸に到着したのも事前の計画よりも３０分ほど早かった。畦ヶ丸避難小屋には年配のグループが先着しており、場所を譲ってもらい昼食とする。
昼食はいつもの通り大量の野菜を茹でる。野武さんもガスストーブを新調。評判のSOTOのバーナーはコンパクトで火力も強い。
一時間ほどゆっくりと昼食を楽しんだ。
畦ヶ丸の山頂からは善六のタワへと急降下する。ツツジの美しい初夏も良いが冬木立の畦ヶ丸も良い。
躓いたら痛い目にあいそうな急坂をどんどん下っていく。
薪ストーブが暖かい西丹沢自然教室にたどり着いたのは予定よりも少し早い時刻。
１５時４０分発のバスで山北駅へ向かい“さくらの湯”で体を温め解散。
私は１８時４分の電車に乗車。四街道駅へ帰りついたのは２０時４４分だった。