2009年 夏

丹沢 中川川

大滝沢(鬼石沢)

2009/8/1

F3を登る妻

今日は夕方、印旛沼の花火大会がある。妻の友人が花火観賞の一等地に土地を持っていて、そこに招待されている。
休日はゆっくり休みたいという人もいるけれど、休日だからこそ何をしようかと思う私。
山へ行って、その上で花火大会に行く。一日に大きな楽しみを二つもやったら素晴らしい休日になる。そして明日、映画「剱岳点の記」を観に行けば土日の過ごし方としては完ぺきである。
で、登る沢だが一昨年妻と登った大滝沢(鬼石沢)を選んだ。花崗岩の美しい滝が連続し、源流部のツメも楽だ。ここなら時間が読める。夕方には四街道へ戻ってこられるだろう。

8月1日(土)雨のち曇り

妻も気合が入っており4時半前に四街道を出発できた。
6時に峰山橋に到着し歩き始めたが雨が降ってきた。かなり強い雨の中を東海自然歩道をたどって一軒屋避難小屋へと向かう。
小屋の中で雨宿りをしながら沢支度を整える。ちょっと気が重いが沢登りの場合、どっち道濡れるので増水さえなければ雨が降ったとしても関係ない・・・と思うことにして出発する。とほほ・・・
大滝沢は雨棚がF1なので、一軒屋避難小屋から遡行を開始すると最初に出会う滝がF2ということになる。白い花崗岩の沢なので天気が悪くてもそこそこ明るい。F2は右側を登る。
F3は一昨年、高巻いたけれど、巻き道が判然とせず、不快な思いをしたので今日は直登することにして妻にビレイを頼む。
妻にビレイをしてもらって滝を登るのは久しぶりである。つまりそれほどまでに左足のダメージが大きいと自覚できるのだ。
水流の右隣をシャワーを浴びながらほぼまっすぐ登っていく。ランナーが三か所とれる。V級といったところだが、ぬめるので不意に墜落する恐れがあり要注意。
その後はナメがところどころに続き、チョックストーン滝。右の穴をくぐって上に出る。
あとはナメと小滝の連続。素晴らしい沢だとあらためて感心しながら沢すじをゆっくりと登っていく。やがて源流地帯に到着。踏み跡に導かれるようにして登っていくとひょっこりと稜線にでた。
畦ケ丸の山頂へは登らずにそのまま大滝峠上から一軒屋避難小屋へと下降した。
いつしか雨も止んでいる。
車を止めてある峰山橋まではもう少しだ。私は峰山橋で行水をして車に乗り込んだ。
16時チョイ過ぎに四街道へ帰り着き、シャワーを浴びてからバーベキューの買出しをして花火会場へ行った。ビール(本当は発泡酒)をグビグビ飲んだ。
翌日、日曜日は50歳以上の夫婦2000円という割引で映画「剣岳 点の記」を観た。
最高の休日だった。

峰山橋 ・・・・ 6:54
一軒屋避難小屋 ・・・・ 7:48-8:07
F2 ・・・・ 8:17
F3下 ・・・・ 8:21
F3上 8:44
最初の堰堤 ・・・・ 8:53
チョックストーン滝 ・・・・ 9:24
大岩堰堤 ・・・・ 9:40
最上部堰堤 ・・・・ 9:52
昼食 10:25-10:53
稜線 ・・・・ 11:05
大滝峠上 11:41
一軒屋避難小屋 12:10
峰山橋 12:46

参考資料
山と渓谷社1995年発行「丹沢の谷110」
山と渓谷社1969年発行東京雲稜会「丹沢の山と谷」


F3
通常は左から登りはじめ中段で右にトラバースするようだが、
今日は水量が多く、最初から水流沿いに右を直上する



F3落ち口



最初の堰堤



チョックストーン滝



大岩がのる堰堤



最上部の堰堤



レイバックで登った終盤の滝



源流部のチョックストーン涸れ滝
この滝を超えると稜線まで5分である



花火会場へは明るいうちに到着できた

アベックがいたので写真を一枚