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「とある岩場」の開拓物語



千葉県に岩場が欲しい。岩場？ジムで充分だよ。私も今となってはチョッピリそうかなと思う
だが人工壁のなかった20年前は、今よりもさらに切実な問題だった

1980年の「岩と雪」のジョンバーカーが登るミッドナイト・ライトニングの衝撃的なショット
おりしも日和田山から始まったハードフリーの世界

近場に岩場が無ければ日和田のやつらに対抗できないと1980年に日帰り圏内で岩場を血眼になって探しまくったその成果が次の岩場だった。

鴨川弁天島
銚子犬吠崎
銚子千騎ケ岩
銚子ブンブク
銚子満願寺

そしてこの「とある岩場」である

それぞれの岩場にルートを拓いたが、
その中で最も距離の近かった「銚子の犬吠崎灯台下の岩場」に開拓の主力を移し、その他の岩場と共に「とある岩場」は3本のクラックを登ってお蔵入りとなった
銚子の岩場がそれだけ面白かったからである

銚子犬吠崎で上田さんや島田さんと知り合いさまざまな課題を設定したが、少々調子に乗りすぎてコンペを二回開催して「岩と雪」に大きく発表してしまった
その後登攀禁止となってしまった犬吠埼

今回20年ぶりに訪れた「とある岩場」はアンコールワットの遺跡のようにツタに覆われていたが新しく加わった仲間達と共に再開拓を始めた。
「とある岩場」を銚子の二の舞にはしない
無理なく日帰りのできる、かけがえのない私たちの遊び場だから・・・


新たな仲間達を加え、新しい物語が今ここに始まろうとしている

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2003.6.24
本日｢とある岩場｣の開拓は自然公園法に抵触する恐れありとの指摘を受けました。

指摘された方はメールのドメインから茨城県庁職員の小倉さんという方でした。 私自身は全く面識のない方でしたが人づてに聞き、 このホームページに記載されている記述や写真を見て注意を喚起してくれたようです。

「昨日、△△は国有林とお伝えしましたが、所有の問題とは別に、△△は国定公園ですので、樹木の伐採、地形の変更には、許可又は届出が必要になります。これは、正当な理由があるときなので、現在の行為では難しいでしょう。従って、伐採や地形の変更は慎んで下さい。自然公園法違反になります。 ○○君へ、このこと皆さんに伝えてください。」


それにしても残念で、悲しくてトホホの心境です。 知らない人からいきなり言われるのもガックリですが、指摘が正しいだけにさらにガックリといったところでしょうか。２０年もの間暖め続けてきたこの岩場をオープンにしたことを「わが身の失態」と後悔していないといえば、それは嘘になるでしょう。

ツタの撤去、下地の整備、ブッシュの刈り払い、ハンガーボルトの設置等
まったくその通りです。

銚子犬吠埼の閉鎖の二の舞をぜひとも避けたいと考えておりましたが
｢とある岩場｣の開拓物語関連のページを全て閉鎖せざるを得ない状況になってしまいました

なお近日中にハンガーボルトを撤去予定。
これで｢とある岩場｣は再び太古の眠りにつくことになりました

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