2006年 夏

北アルプス 黒部川

上ノ廊下から赤木沢へ

2006/08/11--08/17
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立石奇岩付近のスノーブリッジ

今年の岳人8月号(710号)に上ノ廊下のガイドを2ページに渡って記述した。昨冬は近年まれに見る豪雪だったから、上ノ廊下の残雪が遡行に与える影響が気になる。
「よし再訪してみよう」と決心したのは出発の一週間前のことだった。
今年は、次女の朋子と長男の素直の両名がそれぞれ大学・高校受験で行くことができないため長女の敦子と二人の夏山合宿と相成った。
今回の記録は写真が中心なので、5ページに分割してアップする。
沢は日々変化する。上ノ廊下のような大規模な沢はその変化の振幅も大きい。今さらながら上ノ廊下は不確定要素が多いなと感じた。

8月11日(土) 晴れ

前夜、JRの夜行列車ムーンライト信州で新宿をたつ。あいかわらず黒部湖の湖岸道は辛い。奥黒部ヒュッテの小屋番によれば今年はまだ上ノ廊下に入ったパーティーはいないとのこと。


湖岸の道はきついが、流れる風はまろやかで心地よい


奥黒部ヒュッテの幕営地

8月12日(日) 晴れのち雷雨

出発の準備をしていたら高桑信一氏一行がやってきた。「がんばってねー」などといわれる。
やや水量は多いが、のんびり遡行を開始する。口元のタル沢の手前で激しい雷雨となり、逃げるようにして300mほど戻ったところにある河岸段丘で幕営。


下の黒ビンガ


やはり上ノ廊下の水は冷たい

8月13日(月) 晴れ

撤収して口元のタル沢でもたついていると次々と遡行者がやってくる。まるで丹沢水無川本谷のようだ。
昼過ぎに金作谷手前に到着。大きな雪渓が残っているが、スノーブリッジは消失しており左右高さ10m以上の雪の壁となっている。2004年に使用した幕営サイトは雪の下。早々に幕営し焚き火などしながらのんびりする。


行者ニンニクの炒め物を食す


口元のタル沢のゴルジュ
先に渡ったパーティーがロープを投げてくれたので泳がずに済んだ
今年は右岸沿いにヘツるのが正解だったようだ。


上の黒ビンガ


上の黒ビンガ


志水哲也氏


すでに金作谷も近い





焚き火で料理をする
6泊7日の日程だったが、小屋に二泊したこともあってガスカートリッジの消費は250g缶1本のみ

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