Counter

[次回のためのメモ]

この次に行くときにはこうしようと、いつも思うのですが喉元過ぎれば熱さ忘れるとでも言いましょうか、悲劇はまた繰り返される・・・。
そう思ってささやかなメモを記しておきたいと思います。

1.航空券

もちろん格安航空券を使いました。大韓航空で行きが南回り、帰りがアンカレッジ経由でした。価格は往復285,000円でしたが、8/6 〜17のハイシーズンとしては妥当な価格でした。
往復ともに南回りですと、26〜8万円のようでした。
格安航空券の価格は、出発日によって大きく変動します。
7月16日以前の出発ですと大韓航空で 184,000円〜205,000円
アエロフロートで    189,000円〜280,000円
英国航空で       302,000円〜340,000円
キャセイパシフィックで 239,000円〜260,000円
ちなみに一番安い11月・1月ですと、アエロフロートで14〜5万円です。
予約は真夏の最盛期が旅範囲内に含まれる時は、ゴールデンウィーク後では満席で予約は困難。
私たちは3月中旬に予約を行ないました。
購入の実際は下記の代理店を使用しました。
・グローバル・アイティ
千代田区内神田1−17−6・293−3461
担当:辰巳さん(女性)
この代理店は価格面では一番安くはありませんでしたが適正価格でした。
他には、登山関係で実績有る赤阪の・エベレストが有名です。
格安航空券の使用に関しては、市販のガイド書を数冊読みました。

2.ビザとパスポート

千葉県でのパスポート(旅券)の取得は、千葉県庁の旅券課(旅券事務所)でないました。必要書類完備で交付まで1週間程かかりました。(現在は即日交付)
ビザを必要とするのは、今のところフランスだけ。フランス大使館で交付されます。旅券等必要書類を持参し、当日交付。(但し89年から相互免除国となった)
3.トラベラーズ・チェック
大手銀でトラベラーズ・チェックを購入しました。外貨の購入は出来ませんでしたので、持って行きませんでした。現地で円を外貨に交換しました。
クレジット・カードを持って行かなかったのは、失敗でした。免税の手続きが省略されるとのことで、面倒な思いをしました。聞けば、VISA,マスター,AMEXなどがよいそうです。
邦貨で20万 円トラベラーズチェックで15万円程持って行きました。

4.大陸内の交通機関

交通機関は列車を基本としていましたので、ダイヤはトーマス・クック時刻表日本語版を千葉駅ビル・キディランド書店で 購入し事前に調べておきました。
ジュネーブ〜シャモニ間については大失敗でした。敗因はいろいろ有りましたが、
1.バスは朝と夕方しかない。観光バスも朝8時半だけ。夕方の便も17時半頃
2.ジュネーブの駅は二つある。距離があるので乗り換えは機敏な動作が要求される。
というワケでした。ちなみにジュネーブ〜シャモニ間の路線バスは21スイスフラン。
チューリッヒからジュネーブまでは鉄道51スイスフラン。これは快適。日本のグリーンカー並でした。
シャモニからパリまでは夜寝台を利用しましたが時間の有効活用という点ではメリット大。
ただしどっちにしても料金は安いので快適なファーストクラスにすればよかったと後悔。普通車の寝台は一昔前の日本のブルートレインの3段寝台。暑くて狭くて不快でした。

5.宿泊

さすがにガイド祭の2〜3日はホテルは満室状態でしたが、他の時期は空室あり。私たちは予約なしで行きました。
日本からのクライマーの多くはキャンプ生活。3か月も滞在している人がいるそうな。
ホテルは二ツ星程度なら低料金。私たちが利用したフランス山岳会事務所前のホテル:ポアントイザベルはオーナーのご婦人が上品で親切。娘さんが東京にいるとのことで好意的でした。ウォーカーに行っている間、砂田は東京にっている娘さんの部屋に泊めてもらったそうです。部屋も清潔でこざっぱりしておりくつろげる雰囲気。特にモンブランの眺めが素晴らしかったのが印象的です。
グランド・ジョラス北壁の登攀前に宿泊したレショ小屋は、フルコースの食事付でした。アルプスの山小屋はフランス山岳会・イタリア山岳会経営で営利目的ではないので格安料金です。各山岳会々員は宿泊料半額ですが、入会の必要はないでしょう。入会には6000円かかりますから‥‥‥。

6.山岳保険

山岳保険なしで登山することは許されません。まれに学生が保険なしで登っているようですが言語道断。SOSモンターニュはモンブラン山群に限らず有効。スネルスポーツの日本人店員:神田さんが手続きをしてくれます。我々の場合で約6000円。これで万一の時にはヘリコプターが出動するのだからありがたい。

7.装備

装備の大半はシャモニで購入しました。当然のことながら世界で一番登山用品の優れ物が手に入るのはシャモニです。価格は日本の・〜・で腰を抜かしました。しかも日本に入ってくる登山用品は極一部であることを知りました。登山靴は革にすべきかプラスティックにすべきか国内で迷いましたが結局プラスティック。これは正解でした。現地でも革靴を履く人はもう殆どいません。国内で用意していった登山靴も現地で買えばよかったなぁ。日本には輸入されていないアゾロのプラブーツが3万円でした。
国内で買っておいたほうがいいのは、シュラフカバー、テント、衣類、くらいのものです。
ちなみに今回クライミング中は
[靴:コフラックハイアット][下着:ゼロポイントクロロファイバー;ブリーフ、モモヒキ、シャツ]
[インナーソックス:クロロファイバー][ソックス:オーロンニッカーホース+オーロンソックス×2]
[上着:イトーヨーカドー製アクリル上下][ヘルメット:ガリビエール]
[手袋:モンベル製オーロンフリースグローブ、ゴアテックス製スキー手袋、ハンガロテックス×2]
[アイゼン:シモンマカルーセミリジッド][ピッケル:シャルレパルサー][絹スカーフ]
[ラバーソール:スポルティバメガ][ハーネス:ペツル製ジャンプ][安物サングラス]
[スパッツ:銀座好日山荘オリジナル][シュラフカバー:ダックス製ゴアテックス]
[ザック:ロウアルパイン製クラウドウォーカー・]
[アウター:モンベル製ゴアテックスストームクルーザー]


8.高度障害

標高3000mで高度障害が出ることは現代の登山界では常識になっています。敏感な人ならば1500mで高度の影響を自覚できます。アルプスは交通機関を使っていきなり3000mから登山を開始したり、時差ボケで体調不十分のまま登り始めるケースが多いことを考えますと、高度障害はたとえ4000m峰であっても無視することはできません。
富士山に登っての高度順応化への努力は出発前におこなっておくべきなのは言うまでもありません。
時間的余裕があれば一般ルートからモンブランへ登頂し、高度順化をすませておきたかったのですが、日程的に無理でした。時差ぼけと高度による影響でウォーカーの4000m付近ではさすがに息が切れ足が上がりませんでした。
12日間の休暇でしたが、往復の飛機等に 5日・装備の調達、山岳保険加入等で1日かかったので、実質的には6日間で全てをこなさなければなりませんでした。日程をもう3日間延長し、モンブランでの高度順化をこなしていればグランドジョラス北壁も1ビバーク以内で登攀でき、ドリュ西壁アメリカンダイレクトの登攀も可能だったかもしれません。いずれにしても、高度順化といった意味からも実動10日は欲しいところでした。
出発前に国内で富士山に登り、山頂で寝泊まりしていくか、モンブランやマッターホルンのような技術的難度の低い高山を往復してから、本格的登攀活動にはいるのが理想でありました。
この次の時は必ずそうしよう!

9.技術

実際にはロッククライミングの技術的難度は 5.8以下のレベルですが、自宅の階段の吹き抜けに高さ5bで張り出しが2bの人工岩壁を設置し毎日2時間登り込み、5.11がオンサイトできるようにしてから行きました。これは当然の準備です。5.11のオンサイトができなければ、クライマーとして恥ずかしい!!とわたしは思っています。
アルプスにおける究極のルートと評価されているグランドジョラス北壁ウォーカー側稜。クライマーなら誰でも一度はあこがれるルートですからさぞかし難しいだろうと思うかもしれませんが、3級から4級のピッチが主体となっています。「灰色のツルム」と「ご婦人の散歩道」で部分的にプラブーツにおける5級マイナスといったところでしょうか。
いずれにしても、技術的難度を期待して行くと肩透かしを食らいます。ウォーカーはむしろ、岩・氷・雪・天候・ルートファインディング・プロテクション技術等の総合的な力が要求される典型的なクラシカルなアルパインルートです。
いわゆる本番ルートとしては、国内でハードルートといわれる奥鐘山西壁等を登り込み、谷川岳一の倉沢のほぼ全ルートも登攀していました。また、冬は主に穂高岳屏風岩を中心に活動していました。このような経験を積んでいたせいか、正直なところかなり易しいと感じました。実際のところ奥鐘山西壁の正面壁のルートほうが登攀後の肉体的ダメージは遥かに大きいものがありました。
ただしグランドジョラスはやはり高所におけるアルパインクライミングです。登攀の成否は、自然条件に依存する賭け的な要素の強いルートです。悪天候や落石による死亡事故が多発していることがそれを物語っています。

10.参考にした文献

文献に関しては高校1年生のときから買い漁った膨大な山岳書ライブラリーでその殆どを賄うことができました。ルートに関しては古い「岳人」と「岩と雪」「クライミングジャーナル」も大変参考になりました。アルプス登山の概念をつかむには何と言っても近藤等氏の著作が参考になりました。偉大なる先達の書物も改めて読み直しました。
膨大な資料のなかから必要部分だけをコピーし、薄いバインダーにまとめ持っていきました。特に登攀中に必要な資料は複数部数コピーを取り、ポケット・雨蓋等に分散収納しておきました。

☆旅中も持参した本

トーマスクック・ヨーロッパ 鉄道時刻表'88 夏版‥Thomas Cook Ltd.‥ダイヤモンド社
ブルーガイドブックス海外版・ヨーロッパアルプス‥近藤等‥実業之日本社
HIKING in THE ALPS‥中野融‥山と渓谷社
モンブラン山群特選100コース‥G・レビュファ‥山と渓谷社

☆事前に読んでおいたヨーロッパアルプス関係の本---全て蔵書

無償の征服者‥リオネル・テレイ‥二見書房
若き日の山行‥ルイ・ラシュナル‥二見書房
わが山々へ‥ワルテル・ボナッティ‥白水社
大いなる山の日々‥ワルテル・ボナッティ‥白水社
白いクモ‥ハインリッヒ・ハラー‥二見書房
8000mの上と下‥ヘルマン・ブール‥三笠書房
アルプス三つの壁‥A・ヘックマイヤー‥二見書房
大岩壁の50年‥リカルド・カシン‥白水社
星と嵐‥G・レビュファ‥白水社
天と地の間に‥G・レビュファ‥新潮社
雪と岩‥G・レビュファ‥新潮社
美しきモンブラン山群‥G・レビュファ‥新潮社
美しきマッターホルン‥G・レビュファ‥新潮社
ゼクラン山群特選100コース‥G・レビュファ‥山と渓谷社
モンブランからヒマラヤへ‥G・レビュファ‥白水社
ベルナーオーバーラント特選100コース‥ハンス・グロッセン‥山と渓谷社
ヴァリス・アルプス特選100コース‥ミシェル・ヴォシュ‥山と渓谷社
アルプス登攀記‥E・ウィンパー‥世界山岳全集
ビッグ・ウォール・クライミング‥ダグ・スコット‥山と渓谷社
6級の男たち‥アウレリオ・ガロッビオ‥二見書房
地の果ての山々‥クリス・ボニントン‥時事通信社
わが青春の登攀‥クリス・ボニントン‥三笠書房
アイガー直登‥ピーター・ギルマン、ドゥガール・ハストン‥早川書房
アルプスは再び征服された‥ウォルター・アンスワース‥森林書房
アルピニズモアクロバチコ‥ギド・レイ‥世界山岳全集
アルプスの黎明‥ギド・レイ‥世界山岳全集
わが回想のアルプス‥ギド・レイ‥三笠書房
アルプス・コーカサス登攀記‥A・F・マンメリー‥世界山岳全集
一登山家の生涯‥エミール・ジャヴェル‥世界山岳全集
グランドジョラスの342時間‥ルネ・デメゾン‥集英社
大岩壁のプロフェショナル‥ルネ・デメゾン‥集英社
希望のアルピニズム‥ヤニック・セニュール‥森林書房
ザイル仲間の二十年‥ロベール・パラゴ/リュシヤン・ベラルディニ‥森林書房
氷壁の履歴書‥ヴァルター・セキネル‥山と渓谷社
わが触れし岩膚‥アンドレア・オッジョーニ‥白水社
冬のアイガー北壁初登攀‥トニー・ヒーベラー‥ベースボールマガジン社
死はともに登る‥トニー・ヒーベラー‥二見書房
大岩壁‥ラインホルト・メスナー‥山と渓谷社
第7級‥ラインホルト・メスナー‥山と渓谷社
若きアルピニストの魂‥ジャン・コスト‥二見書房
山に闘う‥レーモン・ランベール‥三笠書房
アルプスに挑んだ人びと‥アーノルド・ラン‥新樹社
アルプスに逝ける人びと‥シャルル・ゴス‥二見書房
垂直のかなた‥ジョルジュ・リバノス‥ベースボールマガジン社
アルプス紀行‥ド・ソーシュール‥世界山岳全集
アルプス紀行‥チンダル‥世界山岳全集
アルプスの旅より‥チンダル‥世界山岳全集
行為と夢想‥オスカール・エーリッヒ・マイエル‥世界山岳全集
北壁集‥ウィロ・ヴェルツェンバッハ‥世界山岳全集
青春の泉‥オイゲン・ギド・ランマー‥世界山岳全集
山における若き人々‥レオ・マドゥシュカ‥世界山岳全集
ある登山家の生涯‥ウィリー・メルクル‥世界山岳全集
グランドジョラスの北壁‥エドゥアール・フレンド‥世界山岳全集
ドリュの西壁‥ギド・マニョーヌ‥世界山岳全集
ドリュの西壁[積雪期]登攀‥ジァン・クジー‥世界山岳全集
挑戦者‥RCCU‥あかね書房
海外登山と世界の山‥RCC・‥あかね書房
ヨーロッパアルプス登山隊報告書‥JECC
登攀No.6‥古川正博・興津義訓・他‥清水RCC
シャモニの休日‥近藤等‥白水社
アルプスの空の下で‥近藤等‥白水社
星空の北壁‥近藤等‥白水社
アルプスに光りみなぎる時‥近藤等‥東京新聞社
アルプスの名峰‥近藤等‥山と渓谷社
アルプス‥近藤等‥小学館
北壁の青春‥高田光政‥あかね書房
登頂あと300‥高田光政‥二見書房
ヨーロッパの岩場‥小森康‥東京新聞
グランド・ジョラス北壁‥小西政継‥中公文庫
マッターホルン北壁‥小西政継‥山と渓谷社
北壁の四十三日‥遠藤二郎‥山と渓谷社
ザイルの二人‥鴫満則‥山と渓谷社
北壁に舞う‥長谷川恒男‥集英社
私の北壁‥今井通子‥朝日新聞社
続私の北壁‥今井通子‥朝日新聞社
われ北壁に成功せり‥芳野満彦‥実業之日本社
果てしなき山行‥尾崎隆‥中央公論社
長い壁・遠い頂‥井上進‥神無書房
岳人(東京岳人倶楽部40周年記念会報)‥東京岳人倶楽部
岳人219号‥岳人編集部‥東京中日新聞
山渓カラーガイド・ヨーロッパアルプス‥山と渓谷社編‥山と渓谷社
新岳人講座第7巻・世界の山・‥岳人編集部‥東京新聞
世界の冒険第2巻・悲劇の山、栄光の山‥深田久弥編‥文芸春秋社
10万円でける海外旅行‥萩野洋一・小林克己‥新声社
ヨーロッパアルプスの旅‥田中尚四‥大学生協事業センター
初めての海外旅行‥主婦と生活社編‥主婦と生活社
ヨーロッパ格安旅行‥海外旅研究会‥新声社
地球の歩き方スイス‥ダイヤモンド社

11.次回はこうしよう

☆日程はやっぱり多いい方がいい。
☆ジュネーブの乗り換えをスムーズにこなして列車でシャモニに入りたい。
☆買い物用カードは海外旅には必携。 MASTER,VISA,AMEXなど。取得に1か月かかる。
☆ホテルは再びポアント・イザベルでいいが、郊外のこじんまりとしたホテルもいい。イタリアのフェレの谷のホテルもいいだろう。長期にわたるのなら別荘を借りてもいい。
☆持込み食料は、味噌汁・麦茶・煎茶・沢庵・ラーメン・醤油・米 いずれも高級品に限る。
☆登攀中の服装と装備。
・アンダー・ウェアはゼロポイントのクロロファイバーで不都合はなかった。
・インナー・ウェアはイトーヨーカドーの3900円のアクリル 100%の起毛上下で正解だった。
・アウター・ウェアはモンベルのゴアストームクルーザーを使った。ボカラーテ小屋に着いた時には、モモから下がちぎれて無くなっていた。もう少し丈夫なゴアのサロペットに魅力を感じる。保温材の入ったものはダメ!
・ビバーク時の保温はシングルの軽量羽毛服を使った。悪くはなかった。
・登山靴はプラ・ブーツ以外に選択の余地はない。現地でヨーロッパ専用と割り切って、ピッタリサイズの軽いものを選ぶのがベター。日本の冬山で使っているブカブカの冬靴をそのまま持ち込むのは得策ではない。岩主体のルートなら作りの良いラバーソール:例えばスポルティバ・マリアッハにONEスポーツのアウターブーツを重ね履きして、登るのも一つの方法だ。
・ラバーソールも現地調達のスリッパタイプで良いようだ。但しアイゼン併用の場合は‥‥。
・ウォーカーに限れば、ピッケルよりバイルの方が使い勝手がいい。
・超軽量880gのドームテントは、画期的だった。しいて難点をいえば、外気との気温差で結露し凍り、濡れる。まぁ我慢するしかないか‥‥‥。
・氷の表面にも付いている石英の結晶(水晶)で肉がえぐれて、手が血だらけ。拳の部分にエラスティックのテーピング対策が必要。但し下手に巻くと凍傷を誘発するのでは‥‥?。
・水筒は広口のプラボトルが便利。ボトルに雪を入れておくと行動中に水になる。もちろん軽い。グランテトラは失敗でした。
・ザイルはヨーロッパでは8.2mm 90m〜100mが主流。軽くて扱いやすい。ザイルは買いだめしておけばよかった。
・スリングやアブミなど自作しなければならない道具は国内で用意していった方が良い。
・国内のフリークライミングにも使えるようなCAMPのカラビナを現地調達すればよかった。高いフェイダーのカラビナを国内で用意していって失敗した。
・ビバーク時の保温について。テラスが期待出来る場合はシュラフも捨て難いが、期待できない場合は、羽毛服がベター。ちなみにグランド・ジョラス北壁は羽毛服で不都合はなかった。
☆登攀用の食料は、ある程度日本で用意していった。もっと用意していけばよかった。
・国内の登攀で重宝しているチューブ入りコンデンス・ミルクは持っていって本当によかった。
・チューブ入りの流動食はもっと用意しよう。蜂蜜・チョコレート・クリーム・ジャムetc‥‥。
・なぜか麦茶がうまかった。味噌汁・お吸い物・レモンティーは人気薄。
・うまいものを腹一杯食う必要はない。
☆医薬品は:消毒用アルコール・消毒用過酸化水素水・バンドエイド・幅広テープ・軟膏・爪切り必携。
☆ザックは特大(70g以上)にすべてをパッキングし運搬する。クライミング用には別途小型を用意。
☆小物用にウェスト・ベルトは、正解。パスポートやトラベラーズ・チェックもこの中に入れた。
☆動中の撮影は写真と8mm
がいい。軽量一体型ビデオでも重すぎるし、扱いに神経を使わねばならぬ。
☆フィルムはリバーサルの必要はなかった。リバーサルは発色はいいがあとあと面倒。
☆ヘッドホン・ステレオにベートーベンのピアノ協奏曲5番「皇帝」を‥‥。
☆大木さんが一緒でないとやはり力が入らないみたい‥‥‥。