2009/11/28
保台ダムから奥へと続く遊歩道は、紅葉のプロムナード
落ち葉のナメを行く
先週、途中で引き返した待崎川を登りきるために、再訪した。
紅葉の盛りを迎えていた保台ダムの遊歩道は、素晴らしい休日を私たち夫婦に与えてくれた。
良い山とめぐり合うことができた。
なお「年報とまのかぜNo.14」では下降路に難渋したとあったが、3年が経過し、踏み跡もこなれたのか問題はなかった。
ここでいう滝根入川左俣というのは、私が待崎川の各支流を識別するために命名した仮称である。
7時に四街道を出発。いつもは松ヶ丘ICから高速道路へ入っているのだが、今日は千葉北ICから入った。しかしこれは大失敗。宮野木JCTから穴川まで渋滞。非常に短い距離だが抜けるのに30分以上かかった。
保台ダムに到着し、ベンチに腰掛けて朝食として妻手作りの弁当を食べる。今日も天気がよさそうだ。
のんびりと湖岸の道を歩いていく。蜘蛛が滝橋のたもとにある「お花見広場」は一面の芝生で、ここで寝ころんでみたいと思ったりもする。
お花見広場から舗装は途切れ、鴨川市和泉地区生活環境保全林の中の道を行く。紅葉園ではカエデが真っ赤に色づいていた。途中に看板があって、生活環境保全林の全体図が描かれている。これによると元清澄山から保台ダムへの下降路は「大周遊コース」と呼ばれるハイキングコースの一部であることが分かる。
先週確認してあった花木園から右へと入る近道をたどって待崎川へ入渓。すぐに標高98mの二俣。右は滝根入川右俣と仮称することにしよう。右俣へは入らず左へ入る。
先週引き返した標高125mの二俣へは30分ほどで到着。腰をおろし湯を沸かして紅茶を飲む。
標高125mの二俣は滝根入川左俣と中俣の分岐点である。ここは滝根入川左俣へ入る。
房総の山は地形が複雑で読図が非常に難しい。支流に迷い込まないように慎重に分岐点を選択しながら遡って行く。
沢にはゴーロ地帯もあったが、おおむね岩盤が露出したナメで構成されていた。
標高180mの二俣を左へ数十メートル登ったところで右の中間尾根へ逃げる。この尾根は泥に足が滑ってとても登りづらい。お助け紐を持ってきてよかった。アイスハンマーがあっても良かったかもしれない。
山頂は鬱蒼とした樹木に覆われ展望はないが、しっかりとしたベンチとテーブルがある。山頂には「←保台ダム」との道標があって下るべき道を指し示している。これが「大周遊コース」であろうと、指し示す方向へと下り始めた。
最初の50mが道の体をなしておらず、少しばかり不安になったが、まもなく踏み跡は明瞭となり、しかも要所要所で道標が設置されており問題なく下降することができた。道は鋭い稜線上につけられており、変化に富んで楽しい。このコースは元清澄山への登路としても秀逸である。
先週同様、蜘蛛が滝橋近くの「お花見広場」でコーヒーを飲み、蛇口をひねって渓流シューズとスパッツを洗って家路についた。
保台ダム | 9:30 |
花木園 | 9:57--10:25 |
入渓点 | 10:29 |
125m二俣 | 11:02-11:25 |
180m二俣 | 12:47--13:08 |
元清澄山 | 13:43--13:51 |
花木園 | 15:10 |
お花見広場 | 15:24--15:53 |
保台ダム | 16:04 |
穏やかな渓を歩く |
125m二俣から滝根入川中俣(仮称)を写す 中俣にはかわいらしい小滝が見える |
滝根入川左俣はすぐに廊下となる |
かわいらしい流れ |
源流部は樋状 |
小さいながらもナメ滝もある |
花木園 |
お花見広場にて |