2007年 春

足尾山塊 松木川

横向沢

2007/03/21

最上部を登る敦子

足尾のアイスクライミングシーズンは2月末で終了する・・・というか例年は終了していた。今年は著しい暖冬で全般的にアイスクライミングは不調で、我が家も12月に敦子と行った八ヶ岳の裏同心ルンゼだけだった。
仲間内の報告を見ても芳しくなかったようだ。
そして今日、松木沢を訪れた。三月末にこれだけ状態の良いアイスがあるとは思ってもいなかった。ひょっとすると年間を通じて今日がベストコンディションだったのかもしれない。

3月21日(水)快晴

久しぶりに敦子が休めると言う。日帰りでどこへ行くかと相談する。花をめでるハイキング、水の温んだ沢歩き、雪稜、簡単な岩登りルートなどなど行きたいところはたくさんある。
敦子の意向を聞いてみるとアイスクライミングをしたいと言う。三月下旬にアイスとなると、よほど標高の高い山に行かなければならない・・・と思ったが、ここ数日日本列島には寒波が居座って1月のような日々が続いている。ひょっとすると足尾が再結氷しているかもしれない。ということで足尾に決定。
朝3時に起床して、クライミングギアを車に積み込んで3時半に四街道を出発した。
足尾の銅親水公園まで3時間少々で到着。めちゃくちゃに積み込んだギアを整理しながら取捨選択するので準備に1時間かかった。アダブカタブラ・・・は不調。ゲートから歩く。周辺には雪はなく、結氷が危ぶまれるがいまさらどうしようもないのであきらめて歩く。岩の崩落が激しいようで林道の荒廃はさらに進んでいる。
一時間半を少し過ぎた頃に黒沢の対岸に到着。黒沢の滝は雪がまったくなく、氷だけが露出して見事。私たちは横向沢へ行くことにして少し上流へ行く。
横向沢は完全結氷していた。滝の前の日溜りにザックを下ろし銀マットを敷いて簡易レストランの設営。メニューはカップ麺とコーヒーと玄米茶。
一休みしてから登る。氷の表面に水が流れたりすることはなく完全な結氷状態でセーターで登っても濡れることはない。アイススクリューも根元までガッチリと食い込む。程よい氷温で氷のもろさもなくアックスがバシッと決まる。最初に私が右よりの傾斜のゆるいところを選んで登ってトップロープをセットし、それぞれバーティカル部分を選んで気ままに登る。最初はぎこちなかった敦子も何度か登るうちに慣れたようで、アックスの打ち込みもさまになっている。
13時に登攀終了して帰路に着く。
正嗣で餃子を食し、20時に四街道へ帰着することができた。


松木沢のレストラン



ご覧のとおり、足元から氷が露出
このような服装でも濡れることはまったくなかった


ロープをまとめる私



春の日差しが暖かい

3月21日
 四街道 3:28
 銅親水公園ゲート 6:43--7:31
 横向沢出合 9:13--12:59
 銅親水公園ゲート 14:28--14:42
 正嗣 15:25--15:50
 四街道 20:05