2007年 冬

房総

沢コースから鋸山へ

JR浜金谷駅--トンネル--安兵衛井戸--260m峰--東京湾を望む展望台--車力道--JR浜金谷駅

2007/02/04


東京湾を望む展望台
金谷の港から久里浜へフェリーが出航していく
左奥には富士が浮かぶ



JR浜金谷駅から観月台方面へ進み線路をくぐった直後に舗装路は分岐点になる。右へ行くと観月台や車力道。左は「沢コース」と案内板に記されている。一方裏鋸の稜線を歩いていると鋸山と林道口の間の標高260mのピークから北側へ「沢コース」道標がある。富津市ロータリークラブによる道標が要所にあって、道自体も歩きやすい。静かなハイキングコースである。

2月4日(日)快晴

我が家は受験真っ最中で、先週と同じく家族の誰からも「山の中で遊んでいるような暇はない」という私に対する厳しい視線を感じる。頼みの敦子も学業に忙しくここのところ徹夜の連続でぐったりしている。
私自身は昨日土曜日が休日出勤でちょっぴりお疲れモードだがやはり山へ行きたい。こっそりと逃げるようにして玄関を出て静かに車に乗り込む。一応、妻には行き先とコースを告げて朝7時に四街道を出発。
フェリー乗り場近くの無料駐車場に車を止め、JR浜金谷駅へ立ち寄って、スタート。「てんごく堂薬局」のY字路を左折しJRの線路をくぐる。くぐったところで正面から合流してくるコンクリート舗装された坂道がある。これが「沢コース」へ向う道で、分岐点には道標がある。少しくたびれたような車道を右に沢を見ながら進んでいくと、だんだん鬱蒼とした森の中に入っていく。途中から山道のようになってどんどん進んでいく。
途中で「南房総国定公園区域境界」と記された標柱が二本ある。二本目の地点で右へ踏み跡が沢へと下っているが、これには入らず直進していく。
30分ほどたったところでトンネルに遭遇。真っ暗なのでヘッドランプを出す。トンネルを過ぎてまもなく安兵衛井戸に到着。ここまではほとんど水平だったが、ここから斜面を登るようになる。急坂を5分ほどで明るい稜線に出てこれを乗り越えるようにして左の谷へ入り沢を渡って、再び急坂。この急坂も短く5分ほどで明るい稜線に出る。ふり返ると東京湾がこずえ越しに見える。尾根を進んでいくと岩場がある。ロープが張り巡らせてある。岩場を越えて10分ほどいくと先週歩いた裏鋸の稜線にあるベンチに出た。
車力道を下って出発地点の金谷に戻るつもりなので、稜線を右折する。鋸山の山頂にも誰もいない。「東京湾を望む展望台」と案内されている小さなピークまで行って、初めて人に会った。
下りは車力道(しゃりきみち)コース。
JR浜金谷駅へ戻ってみると、観光用の蒸気機関車が走るらしく、カメラを持った人がたくさんいる。
私も撮影しようかなとも思ったが、汽車が到着するまで20分も待たなければならないので、あきらめて帰路についた。



線路をくぐったところで出会う分岐点



南房総国定公園区域境界の標柱



歩きやすくほぼ水平なトレール



真っ暗なトンネル



安兵衛井戸の由来


唯一の岩場



稜線直下の最後の登り

車力道
山渓「千葉県の山」では「しゃりきどう」となっているが、
正しくは「しゃりきみち」のようだ

2月4日
 JR浜金谷駅 8:28
 国定公園区域境界標(二本目) 8:49
 トンネル 9:01
 安兵衛井戸 9:04
 裏鋸稜線 9:29
 鋸山 9:40
 東京湾を望む展望台 9:51
 車力道分起点 10:00
 JR浜金谷駅 10:23