2006年 晩秋

房総の沢歩き 湊川支流 相川

梨沢・七ツ釜渓谷

2006/12/2

両岸の壁はところどころでオーバーハングして高く聳え立っている
この地域での稜線から沢への下降は非常に危険であることがわかる
七ツ釜を越えた地点で



先週の妻との梨沢遡行の翌日の日曜日から札幌・仙台へ出張。
出張先の仙台から敦子にメール。
「土曜日、梨沢行ける?」
敦子からすぐに返信。
「行けるよ!」

12月2日(土)晴れ

四街道を7時05分に出発。
快晴。
三週連続の梨沢だが、毎回その表情は異なる。
先週から一段と紅葉が進み落ち葉が谷を埋める。
登りついた保田見の集落では水仙の花が咲き始めていた。今年は暖冬だというから12月中に見頃となるかもしれない。
保田見から下山しながら長い林道を敦子とおしゃべりしながら歩く。
先々週は、小児病棟の話を敦子がしてくれた。私はその話を聴き、泣きながら林道を歩いた。
その同じ林道を「今年の冬はどこの山へ行こうか」という話をしながら敦子と歩く。
上高地もいいよね。奥日光は?奥日光は白根もいいけど女峰山に行きたいな。前穂の北尾根はどうかな。うーん厳しいかもね。横尾尾根から槍ヶ岳もいいね。槍だったら土橋さんと北鎌に登れたら最高だけど休暇が足りないかもね。北岳はどう?池山吊尾根からの北岳は重厚だよね。お父さん的には大同心正面壁や穂高の屏風岩の方が安心だなぁ。夏はどうするの?夏かぁ・・・。夏はやっぱり上ノ廊下?そうだね来年も上ノ廊下へ行きたいね。大関さんを連れて行ったら喜ぶかもね。えー!大関さんおぼれちゃうよ。ロープで曳いてあげるんだがら、そんなことないと思うけど。
そんな話をしながら林道をひたすら歩く。
昼食をとらないで歩いたので、思いのほか早い時間帯に梨沢新橋の車に帰り着くことができた。もう少し楽しみながらゆっくりと歩けばよかったとちょっぴり後悔はしたが、今日も楽しかった。
ちなみに過去、梨沢で他の登山者に会ったことは一度もない。梨沢は静かな一日を過ごすことができる私たちの宝物である。


梨沢公民館先の駐車地点(梨沢新橋) 9:26
郷蔵先の梨沢入渓地点の河原 9:41
第一のゴルジュ 9:57
不動滝 10:01--10:06
七ツ釜 10:47--10:57
奥の二股/保田見道標 11:04--11:07 休憩
コンクリート堰堤(手前10m) 11:33--11:45 渓流シューズを運動靴に履き替える
大日如来 12:01
林道 12:07
梨沢公民館先の駐車地点(梨沢新橋) 13:17


入渓地点


今日の不動滝は水量が少なかった

いよいよ七ツ釜の核心部
ウエストのスワミベルトに注目


この凹状部を体を反らせながらへつる
ギリギリのバランスでヨタっている時に
スワミベルトをつかんで補助してやるとOK!


終了点であるコンクリート堰堤も間近


大日如来


水仙が咲き始めた
今年は暖冬とのことなので今月中に見頃になるかも知れない


梨沢近くの林道にて