2006年 夏

筑波山

湯袋道から女体山へ

2006/07/22

石畳の道を歩む

今回紹介するコースは筑波山をめぐる山道の中でも推奨すべき三ツ星コースの最右翼であろう。
湯袋峠から真壁町方面へ1kmほど下った標高187m地点から関東ふれあいの道をたどって筑波高原キャンプ場(裏筑波野営場)に至り、キヤンプ場からは祖父ケ峰歩道を登って女体山の山頂直下へとたどるというものである。
筑波高原キャンプ場に至るまでの前半は清流に沿う石畳の道で、しっとりと落ち着いた雰囲気のすばらしいプロムナード。一方、祖父ケ峰歩道は筑波高原キャンプ場から女体山の山頂へ直接突き上げる価値の高い登路である。しかも祖父ケ峰歩道は「筑波レクリエーションの森」遊歩道として整備されているので歩きやすい。
あらためて、晩秋から初春にかけて歩いてみたい。

7月22日(土) 曇り

梅雨が明けず、各地で記録的な集中豪雨の被害が報じられている。九州では降り始めてから1,200mmの降雨量だったという。
どんよりとした雲行きだが涼しいので筑波山へ行くことにして、5時40分に四街道の自宅を出発した。
今日のコースの出発点は二万五千図の187mの標高点。車を止めるスペースはここから100mほど下ったところにある。
道しるべには「裏筑波野営場2.2km」と記され、矢印の方向を見ると藪の中に小道が続いている。
藪の中でマムシに遭遇するかも知れないので、ストックで前方の藪をつつきながら歩くことにして小さな木製の橋を渡った。
ところが藪に覆われていたのは最初の20mだけで、これ以降は藪などほとんどない明瞭な道になった。
道は関東ふれあいの道として整備されており、自然解説の案内板やベンチが用意されている。
木立の中の清流を縫うように交差しながら歩道は上流へ進む。
20分ほど登って標高差150m稼いだあたりに「さわがに」について解説する案内板とベンチがある。腰を下ろして水を飲む。メインのトレイルから右へと分岐するはっきりとした踏み跡がある。この道はいったいどこへ向かっているのだろう。いずれ歩いてみたいものだ。
道は傾斜を増して階段状に丸太でステップが作られ、15分ほど登っていくと未舗装の林道に出た。指導標に従って右折し「裏筑波野営場」へと向かう。5分ほど林道を歩くと見覚えのある筑波高原キャンプ場にたどり着くことが出来た。
駐車場には車が一台停まっているだけで、キャンプをしている人はおらず、ひっそりとしている。
ベンチに座ってお菓子を食べ、水を飲む。真壁の農村の風景がじっとりと湿った空気を通して霞んで見下ろせる。野鳥のさえずりのほかには何も聞こえない。
キャンプ場の中を突っ切って祖父ケ峰歩道を登っていく。10分ほどで護摩壇への道を左に分け、更に登っていく。途中で道が分岐することもあるが、どちらを登ってもすぐに合流する。
湿度が高いので汗がボタボタ落ち、カメラのレンズもすぐに曇る。
幅の広い歩きやすい道を登っていくと標高785m地点に腰掛けるにちょうど良い露岩がある。
以前来たときにこの露岩に腰をかけて休んだことがある。もう山頂まですぐそこだが、今日も二人で休む。
山頂付近を歩く人々の話し声が聞こえる。
登りついた女体山の山頂には数人の観光客とハイカーが腰を下ろしていた。記念に敦子の写真をとってすぐに下山。
下山は護摩壇道から筑波高原キャンプ場へ戻ることにして濡れてつるつるとすべる岩の道を下り始めた。北斗岩のすぐ先で北斜面への踏み跡に入り護摩壇の前を通過し、中沢ケルンのところの湯袋沢右股の清流で泥だらけの手を洗う。
北斗岩から35分でキャンプ場に戻り、さらに30分で出発点である標高187m地点のフォレスター号に帰り着くことが出来た。


187m地点8:35
さわがに看板8:54-9:01
林道9:17
筑波高原キャンプ場(裏筑波野営場)9:23-9:36
護摩壇分岐点9:46
785m地点10:10-10:17
女体山山頂10:25
北斗岩10:40
護摩壇10:47
中沢ケルン10:58
護摩壇分岐点11:08
筑波高原キャンプ場(裏筑波野営場)11:14
187m地点11:46


出だしの20mは藪に覆われている





清流が岩をはむ


自然解説板


林道直下


林道を「裏筑波野営場」へ向う


湯袋沢右股の中沢ケルンでドロだらけの手を洗う


筑波高原キャンプ場=裏筑波野営場です。