2006年 初夏

筑波山

坊主山北面から男体山へ

2006/06/10

モミの巨木がところどころに自生している

札幌に出張していた。
千歳空港から今週も筑波山ハイキングを約束するメールを敦子に送って、金曜日の夜行便に飛び乗って家路についた。

6月10日(土) 晴れ時々曇り

朝、目を覚ましてみると晴れている。
「あっちゃん、久しぶりに晴れてるよ。急いで行こう」
と敦子を起こして、5時50分に四街道を立つ。
7時6分にいつものローソンに到着し朝食をとりながら、今日登るコースを検討する。以前から気になっていた坊主山の北面にあるボルダーの脇から登り始める踏み跡を辿ってみることになった。
このコースの名前は知らない。二万五千図に男体山の北北西に710mのピークが記載されているがこれが坊主山である。
7時40分にボルダーに到着、関東ふれあいの道の石柱やテーブル、朽ちかけたベンチなどがある。チョークのついたボルダー脇には、はっきりとした踏み跡がある。
ちなみに筑波山は太古からの信仰の山であり、特に露岩は御神体としてあがめられることが多いので北面の国有林であってもボルダリングをおこなうのはまずかろう。

ザックに雨具や食料などを詰め込んで、準備運動をして、8時6分に歩き始めた。
10mほど歩くとはっきりとした踏み跡が山腹を左方向へ水平にトラバースしている。この道を10分ほど辿ったが、モミの巨木が散在しており、その迫力に驚いた。しかしながら途中で道が失せたので登り口まで一旦引き返す。
気を取り直して、8時18分にボルダー脇から再スタート。
登り口からヒノキの植林地帯を直登していく。かすかな踏み跡があるので何とかなるだろうと登っていくと、植林地帯はすぐに終わって広葉樹林帯に入った。
まもなく広葉樹林の中のはっきりとした踏み跡に合流。
これを辿っていくことにする。
8時59分、穏やかなピークに到着。坊主山の山頂である。展望はきかないが、ところどころに枝振りのよい赤松が点在しており下草もほとんどない好ましいピークである。
ここからゆるく下っていくといつしか檜の植林地帯になって、椎尾道と合流する。植林地帯は踏み後がやや薄く、椎尾道側からはわかりづらい。
椎尾道へ合流すれば通いなれた道。筑波山自然研究路に突き当たって右へ曲がり、富士見台の東屋の少し先から男体山の山頂を経由し御幸ヶ原へ降り立った。
いつもの通り、湯を沸かし敦子は玄米茶、私はドリップコーヒーでくつろいだ。
ケーブルカーの山頂駅に併設されている売店を見ると「とうふアイスクリーム」というのが目に付いた。250円でこれを購入し、敦子と二人で食べる。豆乳のような香りと味がしてなかなか美味しかった。
さて、下山である。
下山ルートは、椎尾道が坊主山の中腹をトラバースして急峻な階段に入る前の標高630m地点の標柱から斜面を背にして右側へ下っている踏み跡を探索してみることにして出発。
標高630mの標柱から右手の斜面へ下っていく。階段はまったく存在せず、広葉樹林を急角度で下っていく。標高差にして200m、15分ほど下ると椎尾道に合流。どうやら椎尾道の単調な階段登高を避けるための派生ルートのようである。この地点から筑波山中腹を一周する林道まで数分。
あとは舗装された林道を右手方向へ歩き、路肩に止めてあるフォレスター号にたどり着いた。


登り始め標高差150mまではさまざまな踏み跡が交差しており、躊躇するが、細い踏み跡にはとらわれずに斜面を直登していくと明瞭な踏み跡に合流することができた。一旦明瞭になった踏み跡は途切れることなく坊主山山頂へ導いてくれる。人に出会うことも稀な静かな登路として再訪してみたい。


ボルダー林道駐車地点(標高435m)8:06
ボルダー林道駐車地点(標高435m)8:18
坊主山山頂(標高710m)8:59
男体山山頂(標高871m)9:26
御幸ヶ原(標高790m)9:33--9:58
標高630m標柱10:13
中腹林道(標高430m)10:27
林道駐車地点(標高435m)10:37


新緑を透過した太陽の光が目にまぶしい
筑波山自然研究路の富士見台付近


御幸ヶ原で食べたとうふアイス


椎尾道の派生路は急峻だが変化に富む


我が家のフォレスター号
路肩には充分な駐車スペースがある