2004年冬

栃木県 足尾 松木川

導水管の氷柱

2004/2/7

塚越さん、田村さん、松本さん、森さん、高澤さん、安藤さん、賀来素明

安藤さんたち宇都宮勤労者山の会のメンバーは土曜日に足尾で日曜日に雲龍に行くという。
一方、かねてからの計画で尾崎さん、西村さん、上田さんをはじめとする千葉岳連の極道連中は日曜日は雲龍。
ということは日曜日は知り合いはみんな日光大谷川雲龍渓谷ということになります。ところが私は日曜日は所用があって家にいなければなりませんので、日曜日の雲龍には行けません。
そこで、よし土曜日に足尾に行っちゃおうと思って行きました。4週連続の足尾って異常かなぁ・・・。
え?
足尾へ行くことが異常なのではなく、高校受験の次女をほったらかして4週連続で山へ行くことが異常だぞ!
ハァ、すんません。

この記録を記述しているのは2004年2月7日の22:00ですが、今ごろ雲龍瀑先発隊は国道294号を突っ走っていることでしょう。

★高澤さんに教えてもらったこと
千葉岳連の極道連中は、若い人にはとても親切で丁寧に教えるのだが、年寄りには何も教えてくれない。
彼らは「賀来さん、いまさら教えて上達するのか?」と思っているらしい。
それに比べてグループ・ド・ミソジの高澤さんは私にも教えてくれました。道具の工夫やムーブのコツなど。リーシュにしてもわざわざ説明用に悪い例を持ってきてくれ、細かいノウハウを具体的に丁寧に説明してくれました。これらのノウハウだけで一冊の本にすることが出来るほどのボリュームがありそうです。そういえば忘年会で高澤さんが「手持ちのギアを並べただけで200万円分くらいあったヨ」とおっしゃっていたことを思い出しました。

★新しいギアと古いギアのあれこれ
新調したバイパーの使い心地が一つの興味でもあり、そこから何を学んだのかを記述してみます。
当たり前のことかもしれませんが道具の良し悪しよりも氷の質が最も難度に影響を与えます。氷質が良ければバーチカルアイスを1978年に購入したシャルレガバルーでも登ることが出来ます。
一方、日影のもろい氷質ではチューニングしていないとバイパーでも苦労します。ところが一昔前のアックスでも十分にチューニングされたピックを持つアックスでは氷が剥離せず楽に登ることが出来ます。
このように簡単にヒビが入るような脆い氷質では一昨年の暮れに上田さんに研いでもらったシモンのピラニアがベストでした。上田さんによってチューニングされたピラニアは氷を割ることなくビシッという音とともにシャフトがビーンと振動してピタリと決まってくれました。

2月7日 晴れのち曇り

森さん
指がないとアックスのシャフトをグリップするのもキツイと先週おっしゃっておりました。

青空
水面からスタートし氷柱を登る
松本さん
氷柱の終了点から撮影
高澤さん
アックスを打ち込んだ瞬間に氷片が飛び散る
安藤さん
脆い氷質で登りにくい氷柱
田村さん
唯一の横爪のシャルレのブラックアイスで登る
塚越さん
森さんがスイトンをふるまってくれ、心も体も温まりました。