2004年冬

栃木県 足尾 松木川

ウメコバ沢

2004/1/24

高野伸也、小堀 哲夫、伊藤順一郎、西村邦彦、尾崎徹、賀来素明

夏小屋沢の二日後の1月20日火曜日に尾崎さんから「今週はウメコバ沢へ行かない?」とのお誘い。長いアプローチが少々気になるが、心地よい疲労感が魅力的。今回は多少メンバーが入れ替わって、小堀君と伊藤さんがメンバーに加わった。
さて、ウメコバ沢。
1981年発行の日本登山体系によると40mから50m級の滝が二本あるという。この本でチャンピオン岩稜の存在を知り、発行された年に大木さんとウメコバ沢チャンピオン岩稜を登ったが、岩稜自体の印象があまりにもワイルドで強烈だったので、それ以外の記憶が曖昧。ウメコバ沢にそんな大きな滝があったっけ?
アプローチに時間がかかるので金曜日の夜に出発し、今市市にある尾崎さんの親戚のお宅に泊まらせていただいたくなど、二週連続の尾崎さんにおんぶに抱っこのアイスクライミングレポート。
★足尾もウメコバ沢まで入ると形相が一変。荒涼とした岩とところどころに残る立ち枯れた木が日本離れした景観だ。この風景を見るためにウメコバ沢へ入るとしてもそれだけの価値があるように思う。尾崎さんはウメコバ沢を5・6回も登っているというがわかるような気がする。

1月24日 快晴

長い林道歩きのはてにやっとウメコバ沢の出会いが見えてきた。
荒涼とした風景に氷河の上を歩いているような気がしないでもない。

写真提供:尾崎徹
ウメコバ沢は出合に未結氷のいやらしい滝があり、これを越えてさらに雪の河原をうんざりするほど歩くと明るく開けた河原に堂々たるF3が見えてくる。普通のペースなら出合から1時間といったところか。
途中右岸(左側)にチャンピオン岩稜を望むことができ、凹角が23年前の記憶を呼び戻してくれる。

高さ40mのF3、垂直部は少ないがでかい。
中心部は氷が薄く、導水管のように中を水が流れてる。
左側は傾斜が強く右側は段々になっている。
F3
左側の西村。
3本目のランナー周辺の傾斜が強かった。
F3右側を登る尾崎
F3
左の高野
右の伊藤

写真提供:尾崎徹
F3を登って沢は急角度で右へ曲がる。曲がった所にF4。
これもでかい。
氷が薄く中を水が流れ上部はモナカ状。
F4
傾斜の強い左側を登る西村
F4
右側の小堀
F1の落口への下降
帰路オジサン4人
二ノ宮町でラーメンを食べました。

尾崎:醤油コッテリ味大盛
伊藤:醤油アッサリ味大盛
西村:醤油アッサリ味
賀来:醤油コッテリ味

砂防ダム車止め「銅親水公園」7:10出発---ウメコバ沢出合9:40着---F3下11:40着---F4下13:30着---下降15:00開始
ウメコバ沢出合16:00着---砂防ダム車止め「銅親水公園」17:50着---二ノ宮町ラーメン屋19:50/20:40---柏21:40---四街道23:00
※タイムはデジカメの撮影時刻から類推しており多少誤差有り
銅(あかがね)親水公園の監視カメラ付電動ゲートは一昨年より設置された模様で、アプローチが1時間ほど長くなった。